2014年12月04日13時32分
■ファイブエル ミシラン 山海の宝をいただく 蒸し鮑と比内地鶏、きりたんぽと季節の野菜添え
山海の宝をいただく
蒸し鮑と比内地鶏、きりたんぽと季節の野菜添え
三四郎旅館
秋田県山本郡八峰町は、八森岩館県立自然公園と、秋田白神県立自然公園の2つの指定自然公園を有する町である。
起伏に富んだ海岸線を目の前にして、代々旅館業を営んできた「三四郎旅館」で、山海の恵みをいただく。料理の名前は「蒸し鮑に比内地鶏きりたんぽと季節の野菜を添えて」である。
「ウチは数年前まで裏山で比内地鶏を飼っていたんですけどね、ときどき山に行ってみると、50羽くらいいた鶏がいつの間にかいなくなっていたりして――」と話すのは、「たぶん14代目か15代目」という須藤一仁さんである。
何とも牧歌的な話だが、そんなワケで、比内地鶏は鶏屋さんから仕入れている。
鮑は2012年に陸上養殖が始まった。
「ここは海の近くなので、鮑は子どもの頃から海に潜って捕っていました。解禁時期になると、捕った鮑を篭に入れておいて、お客さんが来ると、刺身にして出すのが定番でした。でも今では季節を問わずに食べられるようになりました」
キノコはヒラタケとクリタケ。きりたんぽは素揚げしてあって、程よい歯ごたえがある。実は三四郎旅館のメインはきりたんぽ。自前のスープと共に、全国配送も行っているのだ。
さて、見た目は地味なこの料理だが、一口食べると味の豊かさに驚く。まさに「自然よ、ありがとう」と、心から感謝したくなる。
「このような田舎ですから、食材はそのときあるもので。野菜やキノコの内容も変わります」と須藤さん。「田舎」だからこそ宝物のような食をいただけるのである。
蒸し鮑に比内地鶏きりたんぽと季節の野菜を添えて 2160円(税込)
【電話番号】0185-78-2413
【営業時間】お昼は要予約。秋?冬のきりたんぽの繁忙期、鮑料理は宿泊の予約のみ食べられる。
三四郎旅館
八峰町八森字岩館21-1
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- 5L編集部
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