2016年04月27日10時00分

町長からのメッセージ 神奈川県箱根町長に町の魅力やまちづくりのビジョンをお伺いしました。

町長からのメッセージ

神奈川県箱根町長に町の魅力やまちづくりのビジョンをお伺いしました。



神奈川県箱根町長 山口 昇士



 箱根といえば、なんといっても毎年1月2・3日に開催される箱根駅伝が有名です。今年で92回目を迎えました。昔から全国の注目を集めてきましたが、最近では箱根駅伝を見るためのツアーも組まれるほどになりました。

 箱根町の産業は、観光が約80パーセントを占めています。近年、箱根にも韓国、台湾、中国など外国からの観光客が増え、海外へのプロモーション活動にも力を入れています。喜ばしいことに目標数字の達成に近づいてきています。

 ただ、昨年は箱根山・大涌谷の火山活動の影響で、国内外含む箱根全体の観光客数が落ち込んだことも事実で、税収が冷え込むなど町全体が大打撃を受けました。しかし、昨年末の時点で「ふるさと納税寄付金」がなんと5億2000万円を突破しました。一昨年の548万円から約100倍以上伸びており、多くの方々が箱根町を心配し、支えようとしてくださっていることを実感しました。年明けには例年通り箱根駅伝を開催でき、安全性のアピールにもなりました。今年は再び観光産業が伸びていくことを願っています。

 箱根は、東京都心から車や電車を使えば1時間半ほどで移動できる便利な観光地でありながら、自然が豊かなことが魅力です。富士山という日本最大の観光資源を町内各地から眺めることができますし、桜の季節には山桜を含めると1カ月以上もの間、観賞をすることもできます。桜といえば吉野が名所ですが、それに匹敵するくらいに箱根の桜も美しいと誇りを持っています。木の種類が豊富なおかげで、江戸時代には箱根寄木細工など独自の伝統工芸も発達しました。箱根十七湯と言われるように泉質もよく湯量が豊富な温泉も湧きますし、歴史的遺産も数多く残っています。まさに自然と共存することで成り立ってきた町だと言えます。

 箱根が観光地として急速に発展する中で、最も大切にしていたのが、いかに自然と調和しながら開発するかということです。今年は、富士箱根伊豆国立公園が記念すべき80周年を迎えます。ぜひお越しください。




箱根駅伝にまつわるトリビア


新春恒例、各大学のランナーが襷をつなぐ「箱根駅伝」。そんな箱根駅伝にまつわる様々なトリビアをご紹介しましょう。

1.選手を先導する「白バイ隊員」はエリート中のエリート
名誉ある白バイ隊員を務めることができるのは、白バイ競技会で入賞するようなエリートの中のエリートのみが抜擢。

2.元々、アメリカ大陸横断をする日本人を探すために行われた
1920年2月14日、「アメリカ大陸の継走での横断を実施するための代表選考会」という位置づけで第1回箱根駅伝は開催された。

3.初めてテレビ中継をしたのは「テレビ東京」
1979年に最初の箱根駅伝中継を行ってから、1986年までテレ東が放送。翌年から現在に至るまで「日本テレビ」から放送されている。

4.1区間のごぼう抜き最多記録はなんと「20人抜き」
85回大会、2区を走った日本大学のギタウ・ダニエル選手は22位でたすきを受けると、そこから20人をごぼう抜き。

5.襷に「御守り」は不純?
かつては早稲田大が東郷神社(東京)、國學院大が伊勢神宮(三重)の御守りを襷に縫い付けていたが、88回大会(2012年)から禁止になった。襷は純粋に襷として使用したほうがいいだろうという判断。



 

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